【コラム】屋根について その2
屋根の形状について
ひと口に屋根といっても、敷地や天候、建物用途、コスト、デザインなどの条
件によって様々な形状となります。これから申し上げるのは、代表的な屋根形
状です。いろいろあるのでお楽しみいただければ幸いです。
片流れ
片流れ屋根とは屋根が一方向のみに傾いている屋根のことです。床面積が大き
かったり、建物高さが制限されている地域などは、緩い勾配の片流れ屋根にす
る事が多いです。近年では太陽光発電システムの普及で、出来るだけ日射を得
られるような形がよいとのご要望で片流れにする事も多いです。
切妻
屋根のもっとも高い部分からふたつの方向に向かって傾斜のある、本をかぶせ
たような山形の屋根です。もっともシンプルで雨や雪に強く、世界中でみられ
る形式です。
方形
真四角な平面の建物に多い形式で、屋根の隅から中心に向かって傾斜が集まる
のが特徴です。強いシンメトリー(左右対称)となるので寺院など宗教施設
や、記念碑的な施設たとえば日本武道館などはこのような屋根になっています。