雪国の家をどう守り、どう活かす?飯山市で行った屋根・外壁リフォーム
「屋根の塗装が雪で傷んできた」
「古い建物だけれど、まだ使える部分は残したい」
「住まいだけでなく、アトリエや仕事場として使っている建物もリフォームしたい」
雪の多い地域で暮らしていると、積雪や雪の落下などによって、建物にはその地域ならではの負担がかかります。
特に屋根は、積雪だけでなく、凍った雪が落ちる際の衝撃などによって、表面の塗装が傷んだり剥がれたりすることがあります。
今回ご紹介するのは、飯山市のT様邸で行ったリフォームです。
T様は陶芸家として活動されており、今回は現在お住まいの建物と、陶芸のアトリエとして使われている築50年以上の建物、それぞれにリフォームを行いました。
一方は、雪による屋根の傷みに対応するための屋根リフォーム。
もう一方は、これまで使われてきた建物を活かしながら、「ぎゃらりぃMugi」として使われるスペースの外壁と入口を整える改修です。
建物の状態も、これからの使い方も違うからこそ、同じ方法を当てはめるのではなく、それぞれに合った施工方法を考えました。
■雪で傷んだ屋根。塗り直すのではなく、既存の屋根を活かす
まずは、現在お住まいになっている建物の屋根です。
数年前に塗装をされていましたが、雪の多い地域ということもあり、屋根の表面には傷みが見られました。
雪が積もり、自然に滑り落ちるとき、屋根の表面には大きな負担がかかります。
さらに雪が凍った状態で落ちると、塗装面まで一緒に引っ張られて剥がれてしまうことがあります。
雪国では、こうした雪の動きそのものが、屋根を傷める原因の一つになります。
そのため、今回の屋根は単純にもう一度塗装するのではなく、既存の屋根を活かして新しい屋根を重ねるカバー工法を採用しました。
◉コンパネを重ね、ガルバリウム鋼板の一文字葺きへ
今回の施工では、既存の屋根を撤去せず、その上からコンパネを張り、その上にガルバリウム鋼板を施工しています。
仕上げは一文字葺きです。
既存の屋根をすべて剥がして新しくする方法もありますが、リフォームでは「新しくすること」だけが正解とは限りません。
現在の屋根がどのような状態なのか。
これまでどのような傷み方をしてきたのか。
そして、これからも雪の多い環境で使い続けるにはどうするのがよいのか。
そうした条件を確認したうえで、適した工法を選ぶことが大切です。
今回も、これまでの雪による傷み方を踏まえ、既存の屋根を活かしながら新しい屋根を施工しました。
■築50年以上の陶芸アトリエを、これからも活かしていく
もう一つの建物は、T様が陶芸のアトリエとして使われている築50年以上の2階建ての建物です。
長く使われてきた建物だからこそ、すべてを新しくするのではなく、今あるものを活かしながら、これからの用途に合わせて手を入れることにしました。
玄関脇にあるスペースの外壁には、もともと鉄板サイディングが張られていました。
今回はその既存の外壁を撤去せず、木下地を組んで杉板を張り、塗装を施して仕上げています。
◉鉄板サイディングを残し、杉板で新しい表情に
古い建物のリフォームでは、既存のものをすべて撤去して新しくするのではなく、現在の状態を見ながら、活かせる部分を残して施工することも大切です。
今回も、もともとの鉄板サイディングを活かし、その上に木下地を組んで杉板を施工しました。
既存の外壁を下地として利用することで、建物全体を大きく壊すことなく、必要な部分の外観を整えることができます。
さらに杉板を張ることで、長く使われてきた建物の雰囲気を残しながら、新たな用途に合わせた外観へと仕上げています。
◉「ぎゃらりぃMugi」として使うため、入口も整える
古い建物のリフォームでは、傷んでいるものをすべて撤去すればよいとは限りません。
既存の状態を確認し、まだ活かせるものは活かす。
そのうえで、必要なところに新しい材料を加えていく。
そうすることで、建物がこれまで積み重ねてきた時間を残しながら、新しい使い方へつなげることができます。
今回、このスペースをギャラリーとして使うため、入口となるドアも設けました。
外壁の改修とあわせて入口を整え、「ぎゃらりぃMugi」の看板も取り付けています。
外壁を杉板に変えることと、入口を整えること。
一つひとつは小さな工事に見えるかもしれません。
しかし、その場所をこれからどのように使うのかに合わせ、建物の一部を新しい役割へ変えていくことも、リフォームの大切な仕事です。
既存の建物を活かすリフォームでは、こうした細かな対応も大切になります。
■雪国の建物だからこそ、現場を見て工法を考える
今回のT様邸では、
自宅は、雪による屋根の傷みに対応するためのカバー工法。
陶芸アトリエは、既存の外壁を活かした杉板張りと、ギャラリーとして使うための入口の改修。
同じ施主様の建物でも、必要な工事はまったく異なります。
リフォームでは、決められた仕様をそのまま当てはめるのではなく、実際の建物を見て判断することが欠かせません。
特に飯山市をはじめとする雪国では、雪が建物にどのような影響を与えてきたのかを考える必要があります。
屋根であれば、積雪や雪の落下による傷み。
古い建物であれば、これまでどのような材料でつくられ、どこを活かしながら手を入れるのか。
そして、これからその建物をどのように使うのか。
そうした条件を一つずつ見ながら、施工方法を決めていきます。
大津工務店が長年、雪国で大工仕事を続けてきたからこそできるのが、こうした現場での判断です。
■「新しくする」だけがリフォームではありません
リフォームというと、古くなったものを新しいものに交換するイメージがあるかもしれません。
しかし、長く使われてきた建物には、その建物にしかない良さがあります。
今回のT様邸でも、自宅の屋根は既存の屋根を活かしながら、雪への対策を考えたカバー工法で改修しました。
陶芸アトリエでは、既存の鉄板サイディングを活かして杉板を施工し、入口も新しく整えています。
建物をすべて新しくするのではなく、残すもの、変えるもの、これから必要になるものを見極める。
それも、リフォームにおける大工の仕事の一つです。
大津工務店は、雪国の厳しい環境で培ってきた経験と、確かな大工の技術を活かし、一軒一軒異なる建物に向き合っています。
「雪で屋根が傷んできたけれど、どう直せばいいのか分からない」
「古い建物を壊さずに活かしたい」
「住まいの一部をアトリエやギャラリーとして使いたい」
そんなご相談にも、建物の状態とこれからの使い方を確認しながら、その建物に合った方法をご提案します。
飯山市をはじめ、雪国での屋根・外壁リフォーム、増築、リノベーションなど、住まいのことならお気軽にご相談ください。
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