【コラム】開口部 窓についてのあれやこれや その1
窓と戸の違い
大概の建物とくに住宅の場合ですが、開口部のないものはほぼあり得ません。外部からの覗き込みを避けたいので、開口部は内部に設けた。あるいは窓はありますが、そこには見えないようなデザインとしている場合はありますが、人間が住み暮らすのに換気や採光は必要だし、そもそも出入り出来なければ住むことも生活する事もできません。したがって外部と内部を連絡する開口部は絶対に必要なのです。
ところで
私たちは開口部に対して、何気なく「窓」や「戸」あるいは「扉」「ドア」なる言葉を当てはめ使っていますが、これらの言葉にどれほどの違いがあるかご存知でしょうか。まず「窓」からお話しすると、
“採光、通風、眺望といった目的のために日常は人の出入りに供さない開口部に設置される可動型もしくははめ込み型の建具。部屋や廊下などの建物の外壁部分や屋根などに設けられる(Wikipedia)”
要するに人が出入り出来ない開口部を総称して「窓」といっているわけです。となれば残りの「戸」「扉」「ドア」は真反対の
“建物や部屋などの入口などにつけられ、開口部を閉じたり、外部と遮断する機能をもつ部分(Wikipedia)”
となります。出入りだけではなく、入って来られないようにするための装置、という意味もあります。